- 住宅再生・流通ビルダーへの3ステップ
住宅再生・流通ビルダーとは
MSJグループでは、これからの住宅会社の在り方として新築偏重の事業構造から住宅の資産化にコミットする「住宅再生・流通ビルダー」への業態転換を提唱しています。
住宅再生・流通ビルダーとは、これまで建てた住まいを適切にメンテナンスし、高品質な中古住宅という付加価値をつけて流通させることで、施主の資産を守り「家をお金に換える」お手伝いを担う存在。地域に根差す住宅建設のプロにしかできない、既存住宅・リフォーム市場活性化のビジネスモデルです。
これからの中古住宅に必要な「品質基準」を読み解く
では、住宅再生・流通ビルダーとしてこれからの中古住宅に必要な品質基準とは何でしょうか。そのヒントが国土交通省が2017年に制定した「安心R住宅」制度にありました。
この基準をみると、ストック住宅の流通促進のために国土交通省が必要と考えるポイントが見えてきます。
- 基礎的な品質が担保されていること
新耐震基準を満たすこと・構造上の瑕疵がないこと
既存住宅売買瑕疵保険契約を締結するための検査基準に適合すること - 売主がリフォーム工事の実施またはリフォームプランを提案すること
- 住宅の情報を開示できること
建設時の状況、保険・保証情報、検査基準の適合状況、点検・メンテナンス履歴など
- 基礎的な品質が担保されていること
住まいに構造上の瑕疵がないこと。リフォームを行い住みやすさを提案すること。新築からアフター点検までの記録を情報提供できること。
いずれのポイントも、住まいを建設しアフターメンテナンスを適切に行ってきた住宅会社にとって、そこまでハードルが高くないのではないでしょうか。
逆にいえば、一般の不動産会社では一案件に対してここまで手間をかけられないというのが現状。このギャップがビジネスチャンスになるのです。
住宅再生・流通ビルダーへの3ステップ
- 住宅再生・流通ビルダーへの3ステップ
住まいの「資産価値を守る」ための提案を続ける
施主が今は若くとも、月日がたち老後を迎え、家を売却したいと思ったときに中古住宅に求められる品質を保った状態であることが、これからの「住宅資産化のスタートライン」になるでしょう。
そのためには、住宅会社から施主に向けて「適切なメンテナンス履歴を残すことで住まいの資産価値が守られる」ということを折に触れ提言し続けることが重要です。OB顧客だけでなく、新築時から提案していくことでより理解が深まります。
また住宅会社側では、保険・保証情報、検査基準の適合状況に加えてメンテナンス履歴など住まいに関する記録をクラウドシステムで一元管理するなど、環境整備を進めることが必要となります。
MSJグループ対応サービス
■:(株)ハウスジーメン商品
■:(株)住宅アカデメイア商品
助っ人クラウド導入事例
「助っ人クラウド」で実現したアフター管理システム構築
サービス導入事例|助っ人クラウド
大分県を中心にこれまで累計4,500棟以上を供給してきたアイビックホームさん。近年力を入れているアフター …続きを読む
メンテナンス契約で途切れないリレーションを
「家をお金に換える」相談相手として一番身近な存在でいるためには、住まいが中古住宅として再び流通するまでの長い期間、施主とのリレーションが途切れないことが重要です。
従来の定期点検メインのアフター事業から脱却して施主が続けたくなるアフターサービスの提供を目指しましょう。24時間駆けつけ対応など、より「暮らしに密接なサービス」を充実させることで、身近なホームドクターとなることが可能。実際に、メンテナンス会員制度を立ち上げている住宅会社の多くがリフォーム受注などの収益アップにつながっています。
MSJグループでも、築10年を経過した建物の構造・防水を対象にした「延長保証保険」をはじめとして、「サポートデスク(緊急駆け付け保証)」「住宅設備修理保証」など、アフターメンテナンス事業を充実させる保証商品を数多くラインナップ。導入することでアフターサービス部門の人手不足解消にもつながります。
またリフォーム費用に関しても、新築だけでなくリフォームなど幅広い資金使途ニーズに応える「MSJ住宅ローン【十色(トイロ)】」や、メンテナンス費用をチャージする「メンテナンスチャージポイント」など金融商品を揃えています。
MSJグループ対応サービス
■:(株)ハウスジーメン商品
■:(株)住宅アカデメイア商品
メンテナンスチャージポイント導入事例
経営者インタビュー|相羽建設 株式会社
リフォームの年間売上が13年で8倍に成長したそうですね。どのようにして事業多角化を実現されたのでしょ…続きを読む
不動産仲介または買取再販で新たな収益を生み出す
実際に売却検討する時には、今までしっかりメンテナンス履歴を残してきているので、中古住宅として販売する準備はほぼ整っている状態です。自社で不動産仲介を行うことで、住宅の資産価値を正しく反映した金額での売却が可能になり、不動産仲介手数料が新たな収益として見込めるでしょう。
さらに、買主に向けて新生活にあわせたリノベーションを提案したり、住宅会社自ら買取再販として販売するなど、売却手法もバリエーションが生まれます。
MSJグループでは、構造・防水性能に関わる売主責任を保証する「既存住宅かし保険(個人間売買)」を中心に、住宅再生・流通ビルダーという新業態をバックアップする商品をご用意しております。
対応サービス
■:日本モーゲージサービス(株)商品
■:(株)ハウスジーメン商品
■:(株)住宅アカデメイア商品
施主にとっても、住まいを一番知る「ホームドクター」である住宅会社が売却まで手掛けてくれるのは、何より心強いはず。さらに、買主にもメンテナンスプログラムへの入会を提案すれば、引き続き、住宅再生・流通ビルダーとして「住まいの資産価値を守る」お手伝いが可能です。
そうして住まいが循環することが、地域活性化へとつながっていくのです。
「住宅再生・流通ビルダー」への第一歩は
住宅履歴を残すシステム環境整備から
中古住宅に求められる品質のなかには、新築時からメンテナンス履歴までの情報が「住まいのデータ」として提供できることとあります。
新築時の情報 | 確認申請に関する書類(確認申請書、添付図書、確認済証、検査済証など) 長期優良住宅などの認定および住宅性能評価、フラット35適合証明などに関する書類 |
---|---|
メンテナンス情報 | 維持管理計画書、点検記録、シロアリ検査結果報告書、リフォーム記録など |
保険・保証の情報 | 瑕疵保険に関する書類、ほか設備保証などに関する書類 |
省エネに関する書類 | 長期優良住宅認定通知書など、また複層ガラスなどの設備仕様情報 |
これらの情報を確実に保管するためには、住宅会社はまずクラウドシステムなどの環境整備が急務となるでしょう。
MSJグループで提供するクラウドシステム「助っ人クラウド」は、瑕疵保険法人であるハウスジーメンが提供する「新築住宅かし保険」や「地盤保証」から、図面・書類を含めた物件データを自動で登録。データ入力の手間なく新築物件・引渡し物件のデータベースを構築し、顧客管理システム(CRM)としてそのままアフターメンテナンス事業に利用できます。
物件フォルダの容量は無制限に利用できるので、新築からアフターメンテナンスの情報を追加していくことも可能です。
「助っ人クラウド」5つのポイント
住宅事業支援クラウドシステム|助っ人クラウド
助っ人クラウドの最大の特徴が「新築物件データベース」の自動作成。瑕疵保険法人であるハウスジーメンが提 …続きを読む
サービス導入のご相談は
助っ人クラウドをはじめとしたMSJグループのサービス導入を検討中のお客さまに、営業チームが導入から利用開始までサポートします。
MSJグループ各社の貴社担当、またはフォームよりお気軽にお問合せください。