住宅事業特化のソフトウェアを提供する企業が考える「DX化」と「業務効率化」

住宅事業特化のソフトウェアを提供する企業が考える「DX化」と「業務効率化」
サービス導入事例
安心計画株式会社 は長年、3次元CAD「ウォークインホーム」の販売で首位を誇り、住宅会社の課題解決ソリューションとしてハウスジーメン商品を提案・取次をしています。両社に通じるシナジーとはどのようなものでしょうか。高田 政和 代表取締役社長と岸田 延孝 営業部長にお話を伺いました。

自社サービスにこだわらず提案することで
顧客が抱える課題解決スピードが加速する

安心計画さんの営業活動のなかで、ハウスジーメンとシナジーを感じる部分を教えてください

岸田さん 皆さん単純にシステムを入れ替えたいのではなく、様々な事業課題を解決するための方法を探しています。当社のソフトウェアで解決する部分もあれば、ハウスジーメンのサービスを導入することで業務効率化につながることも多く、合わせてご提案するケースが多いですね。

また、コスト削減といっても費用に限らず時間コストなども重要視されています。5社ある瑕疵保険法人のなかで、webシステムから申請可能というのはハウスジーメンが先駆けなんですよ。FAXや郵送ではなく、システム上で手続きが完結するという生産性向上のメリットは、当社もソフトウェアを販売する立場として紹介しやすいポイントのひとつです。

「瑕疵(かし)保険って見直すものなのか」と気づいてもらう

岸田さん それに、瑕疵(かし)保険は制度開始時に導入したままの会社がほとんどなんです。個人の生命保険は保証内容と掛け金のバランスを見直すけれど、会社で利用している保険になると見直すという発想になかなか思い至らない。そんな話からハウスジーメンの新築住宅かし保険を紹介すると、皆さん「確かに」という反応をされますね。

瑕疵(かし)保険は特にその傾向があるかと思います

岸田さん ハウスジーメンは新築住宅かし保険にプラスして、地盤保証延長保証保険住宅設備修理保証といった様々な保証サービスを組み合わせられることが他社と違う特徴だと感じています。

住宅会社のアフタープログラムをハウスジーメンに乗り換えることで生産性向上やコストカットにつながり、アフターの保証内容が充実することは施主に対してもメリットが大きい。単純に当社のソフトウェアを導入するだけでは費用増となりますが、ハウスジーメンに乗り換えることで圧縮できるコストと合わせて、トータルに判断いただいています。

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住宅会社さんにとっても、抱えている課題が多方面で解決するのですね

岸田さん はい。住宅会社さんと安心計画、ハウスジーメンにとって「三方よし」だと気づいてからは積極的にご提案しています。

DXの根幹はシステムを入れることではなく
業務改革そのもの

住宅産業ではDX化が遅れていると言われていますが、どのように思われますか?

高田さん よく誤解されますが「ITに置き換えればDX化」とは限りません。ビジネスが良い方向に変容(トランスフォーメーション)することが根幹であって、デジタルツールを新たに採用しつつ、「紙」が残ってもいいんです。大切なのはどんなツールを使うかではなく、業務全体のなかでどのように改善できるかですから。
当社では住宅会社のなかでも設計担当者などのフロントから意見をいただける体制をとっているので、製品開発に活かして住宅会社のよりよい業務改善、DX化に貢献できればと考えています。

AI活用は建築・建設分野でどう進むのか

安心計画さんのサービスでもAI活用が進んでいます

高田さん 当社でも「マイホームロボ」をはじめ、AIを活用したソフトウェアを提供しております。実は、AIといわれるような計算技術は昔からあるんですよ。近年ハードウェアやネットワークが急速に進化し、投資コストが下がり一気に普及したという背景があります。

そうだったんですね。これから設計などの建築分野でAIはどのように伸びていくのでしょうか

高田さん そういう意味では、設計に限らずあらゆる分野でのAI活用は可能ですし技術もあります。AIの学習というものは人間の成長と似ているので、学習していくにつれ判断基準も改良されていきます。例えば100万棟など大量の設計データを学習させれば、より精度の高い設計プランを提示してくれるようになるでしょう。

高田 政和 代表取締役社長(写真右)と岸田 延孝 営業部長(写真左)

ただ大きな課題は別にあり、日本では情報を個社で専有化してしまうことにあると思っています。設計で例えるならば、気温変化や湿気などその土地特有の情報は、究極その場所でしかわからない。そのような別方面のビッグデータを設計データに組み込むことが難しいんです。ここは中国やアメリカが得意とするところですね。解決すれば日本経済のスピード感があがると思っています。

これからの展望を教えてください

高田さん DTSでも住宅業界を成長投資分野と位置付けています。安心計画の強みは、住宅会社の経営者から様々な悩みを聞くことができる関係性の近さです。DTSはこれまで、システムインテグレーターとしてIT部門との会話が中心だったため、事業の困りごとといった「生の声」を拾うのが得意ではないというDNAがありました。

当社がDTSグループになったことで、深い部分での営業とマーケティングを担い、「生の声」をDTSにフィードバックできるようになりました。そのことで製品の進化スピードが速くなり、また、かゆいところに手が届くようになる。安心計画とDTSで「製販一体」という体制になったことで、掛け算が生まれるようにと考えています。

これからも、住宅会社の課題解決企業として共に歩んでいきたいですね。ありがとうございました



会社情報

社名安心計画株式会社( ウェブサイト
所在地福岡県福岡市
設立1988年
従業員数61名
事業内容住空間提案システムの活用支援
株主株式会社DTS(100%)( ウェブサイト

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